Amalgam Blog

SPIKEのプロジェクトファイルが壊れました。
おしまいです。
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JIMTOF(日本国際工作機械見本市)に行ってきました。

隔年で開催していますが定年の去年の分が延期されて今年になったので、3年ぶりの開催になります。
ビックサイトの東西南の全部を使い切る、巨大展示会です。

最近やっと対面の展示会も増えてきましたね。

私は別に目的があって見に行ったわけではないので適当にブラブラ回って帰ってきました。
個人的には西の工具や機械要素のあたりが楽しかったです。

工作機械を自分で買うことはなかなか無いですが、工具エリアは現実的に買えるものが展示してあるので、見てて楽しいです。

今週の日曜まで開催しています。

こちらはNSKのブースで組み立て体験をしていたボールねじと深溝玉軸受
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(ボールねじも作るか...)

3Dプリンタものづくりで何かと欲しくなるのがアセトンです。
プリントで使う主流の樹脂を溶かしてくれるので、器具の洗浄に使います。

またうまく使えば、3Dプリンタ独特の積層痕を溶かして一体化することもできます。
これにより見た目が良くなる他、強度も大幅に向上します。(表面処理と呼んでいます)


一方でアセトンは可燃性あり、揮発性あり、有機溶剤らしく人体にも有毒ということで、なかなか純度の高いものは手に入れられません。

例えばこれは、個人相手には出荷していません



しかしアセトン自体、割りと身の回りに溢れています。
なので今回は身の回りの使えそうなアセトンを模索していきます。

・接着剤
セメダインだったり何だったり、主な構成としては有機溶剤+適当な樹脂となっています。
有機溶剤が揮発して液化してた樹脂が固着するというイメージです。

この溶剤部分としてアセトンはよく使われているそうです。
が、当然接着剤なので、樹脂が残ります。
洗浄にはまず使えないでしょう

表面処理には、揮発させたアセトンを利用すれば使えそうです。

・うすめ液
固化してしまった接着剤を復活させたり、接着剤の粘性を下げるためのものだそうです。
固化=有機溶剤が揮発してしまった状態なので、これを復活させるということはアセトン含む有機溶剤そのものなのでは...?と
今のところ、これが最有力候補です。

・除光液
除光液と聞いただけで、2012ジャパンオープンを思い出します。
他のフィールドではシールはがし等で清掃が行われた中、私達の出走するフィールドだけ除光液が用いられ、香料用の油脂等が残留したことによって坂がツルツルになって登れなくなった事件です。

それはさておき
除光液に含まれる有機溶剤は様々ですが、アセトンは主流の一つです。
が、不純物として(先の事件の元凶となったであろう)香料の類であったり、純度を下げるためのうすめ液的なものが入っています。

ノズルの洗浄に使ってみましたが、洗浄後プリントした際に残った油脂が燃えたのか大量の煙を吐き出してきました。

表面処理には使えました。
(が、匂いがかなり残ります)


暇を見てゆっくりやっていきます。
表面処理は、除光液で試した際にはかなりいい仕上がりだったので、また挑戦してみたいところです。


先日11/03に神奈川大学みなとみらいキャンパスで宇宙EVロボットコンテストの全国大会がありました。

以前の予選会から引き続いて引率に行ってきました。
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とりあえず意外だったのが、今年からルールで解禁されたSPIKEがあまりに多かった(というか全チームSPIKEだった)ことです。

SPIKEの方が軽くモーターの出力も良いので頷けますが、想像以上に多かったわけです。
予選会でもEV3は既に少数派で、1~2割程度の使用率でしたね。
この競技会は特に学校の部活などから出ているところが多い気がするのですが、そういったところほど新教材への入れ替えが遅いようなイメージが合ったのですが、とくにそんなことは無いようです。

競技の方は、まぁみんなよく動いていました。
特に中高生部門では、ちゃんと競技をできるロボットがほとんどを締めていました。(予選を突破しているから当たり前といえば当たり前?)

特に中高生部門の優勝ロボットなんかはバリバリ動いて点数を取って、点数的にも圧倒的な形で首位を飾りました。
例年あったポスターセッションのようなものは今年はなく、ロボットを間近で見る機会が無かったのが残念です。
今年は会場のレイアウトの都合もあってあまり観戦に適した形ではなかったので、望遠レンズ越しにチラチラ見える程度です。
(まぁ我々が観戦するために大会をやっているわけではないので、そのへんは別にいいですが)


ちなみに全国大会への推薦条件に、順位とは別に「ミッションコンプリート(MC)を達成する」とあります。
なので今大会に参加している全チームはMC達成ができるはず...ですが、蓋を開けると達成できていたのは半数ぐらいでした。
まぁ難しいですね。



 

部品を出力したので組み立てます。
そういえばあまり出来たての写真を撮ってなかったと思いました。
たまにはどうぞ
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3Dプリンタ部品+汎用品(ねじ類)だけで設計すると、次の日には組み立てができるのでいいですね。
ただ今回の組み立てはめちゃくちゃ疲れました。

50個近いローラーを互い違いに入れていくのですが、外輪と内輪は特に固定されているわけはないので、すこし力が入ると大変なことになります。

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なんとかローラーを入れた状態
 

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閉じた状態

一応回りました。
が、ローラーが突っかかり「内輪と外輪は回ってるけどローラーが置いてきぼり」という、ころ軸受にはあるまじき情けない姿が散見されてます。

原因としては
・ころの円柱部の精度が低い
・与圧の調整が不十分
あたりかなと。
とりあえずスペーサーの類で円筒ころを代用してみます。

あと致命的な点として
クロスローラーベアリングは剛性が高いことが一つのウリなのですが、そもそも樹脂で作った時点で剛性もなにもないので、もし本気で運用するには充填率を上げるか円筒ころの径を上げるかが必要かなという感じです。

まぁ実用性はおいおいとして、円筒ころがうまく回っていないのは模型としても情けないので、もう少し工夫してみます。


結論として、最低限ベアリングとして使える感じにはなりましたが、総合的には失敗です。





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