(一応記事を書いて一日寝かして、改めて辛口だとは思いましたが、実際この通りだと思うのでそのまま公開します)
現状の選手のレベルと、レスキューのルール及び用意されるレイアウトとのギャップはあまりに大きすぎる。
いくら当日の朝に競技で使うレイアウトがわかったとは言え、当日の調整で埋めるにはこのギャップはあまりに大きすぎる。
特にプレマッピングに厳しい(これが厳しいことを批判しているわけではありません)体質のロボカップレスキューという競技においては、ギャップを誤魔化す手段も皆無です。
なので選手のほとんどは、会場にきてコースを一望し「あぁ、これは無理だ」と肩を落とし
とりあえずロボットを出し試走するもや「やっぱり無理だ」となるわけです。
こうなってしまっては先述の通りギャップを埋めることは難しく、そんな中でなんとか点を取ろうと踏ん張れるチームは少ないかと思います。
逆に、踏ん張れなかったチームのその一日の競技会が、楽しい訳がない。
なんとか局所的にクリアできる頃には競技本番を迎え、調整が間に合ってない場所は競技進行停止を連発する作業。
これを楽しくできる人間は正しくその手の天才であろうと思う。
この状態の原因は、前の記事でも軽く触れた通り
現状の選手のレベルと、レスキューのルール及び用意されるレイアウトとのギャップはあまりに大きすぎる。
いくら当日の朝に競技で使うレイアウトがわかったとは言え、当日の調整で埋めるにはこのギャップはあまりに大きすぎる。
特にプレマッピングに厳しい(これが厳しいことを批判しているわけではありません)体質のロボカップレスキューという競技においては、ギャップを誤魔化す手段も皆無です。
なので選手のほとんどは、会場にきてコースを一望し「あぁ、これは無理だ」と肩を落とし
とりあえずロボットを出し試走するもや「やっぱり無理だ」となるわけです。
こうなってしまっては先述の通りギャップを埋めることは難しく、そんな中でなんとか点を取ろうと踏ん張れるチームは少ないかと思います。
逆に、踏ん張れなかったチームのその一日の競技会が、楽しい訳がない。
なんとか局所的にクリアできる頃には競技本番を迎え、調整が間に合ってない場所は競技進行停止を連発する作業。
これを楽しくできる人間は正しくその手の天才であろうと思う。
この状態の原因は、前の記事でも軽く触れた通り
- レイアウト設計と現実の選手の実力の乖離
- ルールの難化
1は散々述べました。ちゃんと選手のレベルを鑑みて、得点に差は付けつつも低いレベル帯にも成功体験を積ませるようなレベリングをするべきです。
2はかなり曲者です。ルールが存在する以上、大会で登場する可能性があり、選手の開発の負担は大きく増大します。(そして実際に大会に登場します。)これに関してはいくらレベリングを適切に行い低い難易度のコースを用意しても「偶然登場した課題の対策を後回しにしたチーム」が絶望するだけです。
これまでの大会で「対策してきたチームがかわいそうだから」と言いながらあらゆる課題を詰め込んだレイアウトを用意する設計者をよく見ますが、残念ながら「全種類の課題をそつなくこなす」ことが非常に困難であるほどに、ルールは難化してしまいました。課題のフルコースを毎度突きつけられる選手のほうがよっぽどかわいそうです。
これに関してルールを易化する以外の解決は、ローカルルールで「傾斜路は設置しません」等の告知をして強引にでも選手の開発の負担を減らす他ないと思います。
(実際にNESTロボコン日本リーグでこれを行ったところ、かなりうまく機能した感触がありました。)
あぁちなみに、救助エリアはどう足掻いても絶望的です。以前に得点計算の観点から「得点を稼ぐという目的で、救助に挑戦することは非効率的である」ということは述べましたが、そもそも開発コストの面からしても非効率的です。
つまるところ、あまりに難しすぎます。
レイアウトのレベリングで調整できる範疇を超えて、難しすぎます。
レベリングが不可能な困難なルールを制定した時点で、低いレベル層を切り捨てるルールであるといっても過言ではありません。
しかもよりによって、"被災者の救助"という競技のメインテーマでこの切り捨てを行っているのでは世話もありません。
これに関しては明確にルールの欠陥であると考えています。
かなりダラダラと書き連ねました。
まとめます。
ロボカップの選手を引退した後、競技運営に関わるか指導に関わるかのうち、私は後者を選びました。両者を取るほど器用ではないので。
その視点で、生徒らがルールに粉砕される様を見続ける事は、いい加減に心苦しくなってきました。
2はかなり曲者です。ルールが存在する以上、大会で登場する可能性があり、選手の開発の負担は大きく増大します。(そして実際に大会に登場します。)これに関してはいくらレベリングを適切に行い低い難易度のコースを用意しても「偶然登場した課題の対策を後回しにしたチーム」が絶望するだけです。
これまでの大会で「対策してきたチームがかわいそうだから」と言いながらあらゆる課題を詰め込んだレイアウトを用意する設計者をよく見ますが、残念ながら「全種類の課題をそつなくこなす」ことが非常に困難であるほどに、ルールは難化してしまいました。課題のフルコースを毎度突きつけられる選手のほうがよっぽどかわいそうです。
これに関してルールを易化する以外の解決は、ローカルルールで「傾斜路は設置しません」等の告知をして強引にでも選手の開発の負担を減らす他ないと思います。
(実際にNESTロボコン日本リーグでこれを行ったところ、かなりうまく機能した感触がありました。)
あぁちなみに、救助エリアはどう足掻いても絶望的です。以前に得点計算の観点から「得点を稼ぐという目的で、救助に挑戦することは非効率的である」ということは述べましたが、そもそも開発コストの面からしても非効率的です。
つまるところ、あまりに難しすぎます。
レイアウトのレベリングで調整できる範疇を超えて、難しすぎます。
レベリングが不可能な困難なルールを制定した時点で、低いレベル層を切り捨てるルールであるといっても過言ではありません。
しかもよりによって、"被災者の救助"という競技のメインテーマでこの切り捨てを行っているのでは世話もありません。
これに関しては明確にルールの欠陥であると考えています。
かなりダラダラと書き連ねました。
まとめます。
- レイアウト設計者は選手層に合わせたレベリングをもっとしっかり行うべき(でないと全くもって教育的ではない)
- そもそもルールが難しすぎ、選手の負担が大きい
- 難しいルールのもとで適切なレベリングを行うためには、ローカルルール等で強引にルールを変更する必要がある
- そもそもレベリングが不可能なルールがある。(しかも競技の中枢に)
- 3、特に4の性質を持つルールは明らかに欠陥であり、教育的でなく、まともにレベリングを行おうとする大会運営へかける負荷も大きい
ロボカップの選手を引退した後、競技運営に関わるか指導に関わるかのうち、私は後者を選びました。両者を取るほど器用ではないので。
その視点で、生徒らがルールに粉砕される様を見続ける事は、いい加減に心苦しくなってきました。