Amalgam Blog

2022年11月

傾向として、プレゼン賞は強いチームが取っているイメージがあります。

・文章で高い説明能力があるチームはプログラムもしっかりしていることも多いですし、
・デザインに凝るだけの余力(意欲)があるチームはそれだけロボットも作り込まれている

といった感じです。
今回レスキューNLでは珍しく、推薦圏外のチームが賞をとっていました。
確かに目を引くデザインで、内容も悪くない(良くはない)ぐらいでした。
最近はオンラインでの提出・掲示ですが、壁に貼ってあっても間違いなく目立つでしょう


ところで、2023ルールではプレゼンないしはインタビュー?の点数を競技点に含めるようなことが計画されているそうです。点数比率にしてインタビュー:競技が2:8となるよう配分するそうです。

インタビューを得点に入れる是非はさておき、この比率はかなりマズイです。
昨今のWLの満点の相場をご存知でしょうか。
例えば今回のノード大会ではライントレース部の満点が大体400点です。
ここに救助エリアの乗数がレベル2想定で(1.4)^3 * 1.6 ≒ 4.4です。
トータルで1760点程度となります。
今回はライントレースの課題も少なめで、タイル数も少ないので低い部類です。(ジャパンとかだと2500ぐらいは優に達します。)

これが全体の8割となるようにインタビューの得点を定めると440点となります。 

ところで、今回の優勝チームの得点は470点、推薦チームの平均値が244点です。
ちょっとバランスが取れませんね。

満点自体は上記の通りですが、救助をろくに行えるチームはおらず、実質的な満点はライントレースの400点程度となっていることを考慮すると、実際の比率は1:1程度とみなすことができます。

OnStageのようにインタビューを重要視するスタンス自体は悪くはないと思いますが、ここまで比重が多いのであればOnStageのようにかなり気合を入れた審査が必要になります。

OnStageでは
・審査員3名
・各チーム10分程度
で審査していますが、これをレスキューのスケジュールでやるのはかなり厳しいです。
少なくとも競技回数は1回が限度になりそうですが、そこまでコストをかけてインタビューをやる前に競技を2回確保したいというのが個人的な気持ちです。


まぁまだ本決まりではないはずなので、どうなるかは分かりませんが、2023で一番の山になりそうです。

簡易とありますが、じゃあ本格的にやるのかというとやりません。
初日午前しかスタッフとして入れていないのでロボットの動きを全然見れておらず、点数だけを見て講評するからです。

・WL
まず得点分布
WL得点分布
見ての通りひどい有り様です。
Arduinoなりラズパイなり、レゴ以外で出場するチームにありがちですが、明らかに開発スケジュールが間に合っておらず、うんともすんとも動かないロボットがやはり多いです。要は未完成のまま大会を迎えてしまったと。
ライントレース以前にセンサを読んだりモーターを回したりの段階でおぼつかず、これに関してはいくらローカルルールでテコ入れしても救済のしようがありません。開発スケジュールを見直しましょう。

それ以降はダラダラと分布しています。
関東推薦のボーダーが50点程度だったので、まともに競技ができたチームは推薦され、ギリギリおこぼれをもらえたチームが数チーム、というところでしょうか。


・NL
NL得点分布
激戦でしたね。
まずフィールドの満点がライントレース部で230点、救助ゾーンで90点、脱出で30点と、占めて350点となります。
ここでチームの得点を見ると、39チーム中19チームが230点以上を取っており、少なくとも一人は救助に成功をしていることがわかります。半数以上が救助込みの競技を本番で行えたというのは、大変素晴らしいことだと思います。

また競技進行停止にも注目してみます。
chart (4)
流石に進行停止0回が並ぶということにはなりませんでしたが、特に上位では3回以下と高い水準で競技を行えているように見えます。
進行停止0回のチームが5チームもあるのも素晴らしいです。

今大会では事前に通達されていたローカルルール通りライントレースが簡単だったこともありますが、何はともあれ理想的なコースで安定して走行するというのは非常に大事なことです。欲を言えば満点のチームが出ても良かったとは思いますが、半日開催で調整時間も限られる中、一回きりの競技でここまでのパフォーマンスが出せるのであれば十分でしょう。

ただしブロック大会ではより難しいレイアウトが登場するでしょう。
「簡単なコースなら安定して攻略できるロボット」から「難しいレイアウトがいくつかあっても攻略できるロボット」を目指して進化させる必要があります。頑張ってください。

WLで推薦されたチームは、レスキュー競技が行えるよう頑張ってください。





東東京/神奈川西東京ノードが終わったようです。

私は大学の用事であまり出れていないので雰囲気が分かりませんが、とりあえずホームページから結果を確認した所感として

・WL
だいぶ差が開きましたね
関東推薦に落ちたチームは落ちるべくして落ちたと言えるでしょう。

ライントレースすらできない状態のロボットも多く、まともに動けば推薦、というのが今回のボーダーでしょうか。
WL得点分布
・NL
うってかわり、かなりの激戦でした。
ボーダーは255点と、ちょうどピークのど真ん中です。
(次順位が1点差なので、本当に激戦です)

そもそもエントリー数が39チームと尋常でなく多かったのもありますかね。
細かいレビューはそのうち(やる気があったら)します。


参加者、運営各位、お疲れ様でした


SPIKEのプロジェクトファイルが壊れました。
おしまいです。
スクリーンショット 2022-11-12 17.40.52



JIMTOF(日本国際工作機械見本市)に行ってきました。

隔年で開催していますが定年の去年の分が延期されて今年になったので、3年ぶりの開催になります。
ビックサイトの東西南の全部を使い切る、巨大展示会です。

最近やっと対面の展示会も増えてきましたね。

私は別に目的があって見に行ったわけではないので適当にブラブラ回って帰ってきました。
個人的には西の工具や機械要素のあたりが楽しかったです。

工作機械を自分で買うことはなかなか無いですが、工具エリアは現実的に買えるものが展示してあるので、見てて楽しいです。

今週の日曜まで開催しています。

こちらはNSKのブースで組み立て体験をしていたボールねじと深溝玉軸受
IMG_2319


(ボールねじも作るか...)

このページのトップヘ