一般的な人に関わりの薄いネジの細かい話

ネジといっても様々種類がありますが、中でも頭の形による区分に「なべねじ」「バインドねじ」「トラスねじ」というものがあります。

こんな形↓

comparetruss
(宇都宮螺子株式会社より引用)

傘の広さが違いますね。
最も一般的で安価なのが一番左のなべねじです。
一般的なものづくりではほぼ全てなべねじで事足ります。

その他二つは傘が大きい分、材料にかかる圧力を抑えられるという特性があり、わざわざ若干高価なコイツラが選ばれる理由にもなります。

かくいう私も、3Dプリンタで出した部品をねじ締結する際は意識的にバインドを使います。
といっても、本気で締めたら何使っても陥没するので、気休め程度です。

一応ちゃんと計算してみましょう。
工作などでよく使うM3の場合、傘の材料への接地面積は次のようになります。

なべ :17mm^2
バインド :24mm^2
トラス :30mm^2

なんとも評価し難い...
陥没を避ける最適解はトラスで間違いないのですが、その分傘が大きくなり不便です。

というわけで折衷案として、今はバインド螺子を使っています。見た目も好きなので