長らく反りに悩まされてましたが、解決の糸口がやっと見つかりました。

結論から言うと、反りにある程度の再現性が見られました。
反り自体を制御することが難しく、また反りを定量的に測定することも同様です。

糸口の概要は
「同じぐらい反った部品を二つ合わせて反りを相殺する」
というものです。

そもそも反りを定量化するにはどうすればいいのか
xy平面上に広がる板材を考えて、反りは
・焼かれたスルメイカみたいないわゆる反り(イカ反り)
・軸周りの捻られるような変形(捻り反り)
の二つに分けられると思います。
これがxy軸方向両方にあるので、4つのパラメータで全ての変形を表現できる...のかな?

まぁ分かったところでどれもノギスじゃ測れない類です。


「反りはどこから来るのか」

3Dプリンタから出力した段階では、部品はしっかりとステージに張り付いています
ところが剥がすとほんの若干反っている
二つの仮説があって
・剥がすときに大きな力がかかって変形してしまう
・出力前後の温度変化による残留応力
前者は割とあるかもしれない...が、この程度の力で変形するなら後から手で曲げても直せそう(直せない)
後者は金属を出力する3Dプリンタでよくある現象です。3Dプリンタに限らず溶接でも起きます。
熱で体積が変わる素材を熱した状態で成形しても、冷やすと縮んでしまうと
全体的に一回り縮むと思いきや、それだと表面と内部で収縮率が異なってしまいます。
結論から言ってこれは綺麗に縮めないので、どこかで素材が引っ張られているような状態になり、これを残留応力と呼びます。(広義にはもっと色々あるかも)

ちなみにABSの熱膨張係数は65~95*10^-6[K]だそうです。
常温から250K加熱されるとすると、膨張率は1.625~2.375%と
意外と大きい。なんか間違ってそう。

これによると、10mmもあれば0.1~0.2mm程度の膨張があるわけで、つまり冷えたときはそれぐらい縮もうとします。
ABSの引張弾性率を2000MPaとすると、応力は32~47MPa
多分部品の端の方は何事もなく縮んで、中の方は縮めず残留応力になると...
断面積が100mm^2だとすると、受ける荷重は4000N程度...
これは流石に大きすぎる?なんか間違っている

実際は出力の際の充填率は20%なので、中はスカスカです。
ただ表面部分は何層かによって固められてるので、表面部ほど残留応力が発生しやすいはずです。
加えて、反りへの影響も大きいと...

ここから言える対処法として、出力時の温度を限りなく下げるか
もしかしたら充填率を変えてもよくなるかもしれない?

冒頭でも言った通り、反りの定量化がよく分からないので、なんかいい方法思いついたらやります。